私たちの認知症介護の基本になっている考え方

 

基本理念・パーソンセンタードケア

 

 

パーソン・センタード・ケアは、認知症をもつ人を一人の“人”として尊重し、その人の視点や立場に立って理解し、ケアを行おうとする認知症ケアの考え方です、この考え方を提唱した英国の故トム・キットウッドは、当時の業務中心のケアに対して、人中心のケアの重要性を主張し、世界的に大きな影響を与えました。
ケアの目標は、清潔や安全であることだけでしょうか?とくに認知症がある場合は、一人ひとり異なる認知機能や健康の状態、性格、人生歴、周囲の人間関係など、その人の個別性をふまえ、また関わりを通して、その人が今どのような体験をし、どう感じているか、周囲の人が理解し,支えようとすることが大切ではないでしょうか。
認知症をもつ人の心理的ニーズとして特に重要とされるのが、一人の人として無条件に尊重されることを中心として、共にあること、くつろぎ、自分らしさ、結びつき、たずさわりなどです.それらをキットウッドは花の絵で表しています。

 

ケアマネジメント・センター方式の活用

 

1)本人本位の視点

センター方式は本人を主語にして書き込む方式になっていることが最大の特徴です。本人のありのままの声と行動、場面を観察し、事実に基づきながら「本人はどうか」、本人の視点にたって考えながら記入します。

 

2)センター方式の基盤となる「共通の5つの視点」

センター方式では、本人本位の視点をより具体化するために「共通の5つの視点」を基盤にシートや項目が作られています。シートの記入を通じて本人がよりよく暮らしていくための様々な可能性やケアのヒントを見つけることができます。

(センター方式5つの視点)
1.その人らしいあり方
2.その人の安心・快
3.暮らしの中での心身の力の発揮
4.その人にとっての安全・健やかさ
5.なじみの暮らしの継続(環境・関係・生活)

 

3)本人を支える地域の関係者の連携ツールとして

センター方式は、本人を共に支えている様々な職種や立場の人たちが連携を具体的に進めていくための道具です。センター方式シートを活用することで、視点や情報、気づきを共有できる仲間が増え、「その人のための連携」を通じて認知症の人がより良い状態で暮らせるようになった多数の成功事例が積み重ねられています。

(認知症介護情報ネットワークHPより引用)

センター方式利用ガイド
センター方式シートパック(解説付)

 

ケアマネジメント・ライフサポートワークの活用

 

「課題抽出型の介護」から「本人が望む暮らしの実現」へ

今までのケアは人ではなく介護(入浴・排泄・食事等)が中心でした。これからのケアは人の生活・人生・生活・暮らしを支えることが介護の中心となってきます。そのために、本人が望む暮らしの実現に向けて、本人、家族、地域、グループホームのそれぞれが果たす役割を明確にします。

(ライフサポートワークの特徴)
1.日常のケアのなかから拾い集めたニーズをプランに直結できる
2.本人、家族、スタッフ、地域の関係者それぞれの想いを一枚の紙で確認することができる
3.本人・家族のニーズに対応する即時的な対応が具体的に考えやすい

(ライフサポートワーク実践テキストブックより抜粋)

 

コウノメソッドへの理解

 

【コウノメソッドとは】
認知症を治療する対症療法のこと。河野和彦(医学博士、認知症専門医)によって提唱された認知症の診断と治療体系で、認知症のBPSDを、陽性症状、陰性症状、および中間症に分類し、それぞれに最も適した薬剤を極力少ない副作用で処方する治療プロトコルである。
コウノメソッドは、陽性症状の強い認知症でも家庭介護が続けられるように処方することを最優先として一般公開された薬物療法マニュアルに集約されており、そのコンセプトは以下のとおりである。

1.(家庭天秤法)
薬の副作用を出さないために介護者が薬を加減すること2.(介護者保護主義)
患者と介護者の一方しか救えないときは介護者を救うこと3.(サプリメントの活用)
薬剤と同等、あるいはそれ以上に効果があるサプリメントも併用する

(Wikipediaより引用)

 

参考サイト

名古屋フォレストクリニック
コウノメソッド2016